自我像





”人類 皆 平等 也”

なんて
すてきな綺麗事
憧れちゃうね

失笑のさざ波にかき消される

実際それは
クソみたいなモノで
自らを省みず
周りを哀れんだ言葉

雑踏の中 立ち尽くす
今 僕は何処にいるんだろう?

綺麗事は綺麗な事だ
素直にそれも認められない
常に頭に寄生する否定思考


”誰か 鍵を知らないか”

なんて
誰かに聞いたって
知るはずも無い

頑固で意固地な胸の錠前

思えばそれは
自分でかけた鍵だ
それなのに僕は
その鍵の在り処も知らない

部屋の中 天井見上げる
壁は体の外か心か?

本当はいつも持っていた
でも触るのも開けるのも怖い
錠が開けば自分が崩れそうで


崩壊するならしたほうがいい
こんな自分勝手な己なら

そう思いながらも
何も出来ないんだ

手が震えて
それも隠して

仮面だらけの
能面百面相


”今の自分から生まれ変わる”

なんて
崇高な夢だろう
虚言とも言うけれど

夢で終わらせるのはいい加減にしろ

言うならそれは
無理でも実行してみろ
そういう僕だって
足をかけるのさえ戸惑うけど

広い道路に踏み出す一歩
この一歩でも距離はあるはず

この世界を美しいと思うために
この世界を美しいと認めるために
この世界を美しくするために

美しさを感じられる
そんな自分になれるように










2007/4/15