渦 羅 駒 理(からくり)





暗幕の空
世界という舞台
君は絡繰仕掛
太陽は裸電球

絡めよ糸を
繰る指よ大胆に
仕草は敢えて滑稽に
掛かる己の重さに墜ちよ

激しく踊れ
狂舞の照空灯
電飾舞台
乱れ弾け揺さぶりたまえ
その糸
天より切れ落ちんまでに 

群れなる椅子達
坐上の縄張り
狭き世界の醜塊なる集会

謳えや謳え
手を叩き歓びたまえ
塊する汝らや
操人形の如し

迫熱せし劇場
誰も彼もが狂喜し叫ぶ
糸の切れた思考は喘ぎ

泣けや笑えや絡繰仕掛
熱に溶け逝く激情の渦に










2007/3/5