此処には何も無いと
淀み
沈み
漂い
浮かぶ

何もない
何もない

喜びや悲しみや
痛みや寂しさ

全て総じて纏めて皆
混沌の淵にて
微睡むように目を瞑り

カラの軽い体を
優しい闇に委ね

遥かなる光に
手を伸ばしては
その距離に掴む掌も
見つけられない

眩しさに目を鬱ぎ
耳を塞ぎ
口を封鎖ぐ

何もない
何もない

見えず
聞こえず
また云う事も無い

救いは求めない
ただ 静かに眠りたい





眠り





2007/3/17