「僕は駄目なやつだよ」

「必要とされたいとか」
「誰かの役に立ちたいとか」

「ぬかしていたくせに」

「頼られることを恐れている」
「怖い」

「どうして言うこと聞かないの」
「もうわからなくなっちゃったよ」

「自分が」


「ねえ」
「ねえ」

「生きてる意味があるんだろうか」
「生きてる価値があるんだろうか」

「好きだ」
「嫌いだ」
「好きだ」
「嫌いだ」
「好きだ」
「嫌いだ」


「好きで好きで」
「嫌いで」
「好きで」
「大嫌い。」


「意味が無くとも美しい」
「吐き気がする言葉だ」
「気持ち悪いな」
「悪い言葉だとは思わない」
「綺麗事は綺麗な言葉だ」
「嘲うのはいけない」
「嘲えるけどな」
「意味か無い、なんて恐ろしい言葉だ」
「存在の全否定だ」
「だが間違っていない」

「意味の無いことは早く終わらせるべきだ」


「意味を持ちたくない」
「消え去りたい」
「跡形もなく」
「まるで元から無かったように」
「嘘つきめ」
「生きたいくせに」
「誰かに知ってほしいくせに」
「自分を残したいくせに」
「だが全てが嘘ではない」
「そう思ったならば真実には違いない」
「虚言」
「狂言」

「全部同じだ」

「憎んでいるのか」
「愛している」
「だが憎い」
「愛されないのが憎い」
「愛されてないのか」
「理解されない」
「滅茶苦茶だな」
「無茶だ」
「だが夢を見たい」
「夢は夢だ」
「妄想だな」
「悪い事じゃない」
「馬鹿のようではある」

「あなたが僕を嫌いでも僕はあなたが好きだ」
「だが僕を嫌いなあなたが嫌いだ」
「かまわないで」
「さわらないで」
「僕に興味ない世界に興味はないよ」
「矛盾だな」

「そんなものだろう」


「自分がわからないか」
「わかりたくないだけだな」
「醜さに気づくのが怖いのだろう」
「気づいているから怖いのだろう」
「打ちひしがれるのは目に見えている」
「何も直そうとしないのがわかっている」

「最低だな」
「響かないな」
「最低だよ」
「なんて酷い事を」





なにを。
使い古した言葉。
言い慣れた単語。
なにが。


ひとりふたりも居無い。
ひとり。





ナンセンス





2007/2/1