廻転せよ! 廻りながら堕ちよ! ひたすらな暗闇の中 光を求めてのばされた愚かな腕よ その一歩先に地面はあるのか? そもそも今お前は立っているのか? 脆くも崩れ去る市松模様の床 破片さえも幻想だ 掴もうとも指さえ見えぬ 廻転せよ! 廻りながら堕ちよ! 冥府魔道さえ今のお前には甘い響き 絡まり邪魔な包帯を剥がせ お前には己から染み出す血さえ 見えていないのだろう 出刃包丁は既に首の上だ いつ何時もお前の側に 膿のように固まった脳なら捨ててしまえ だが腕はのばしておくが良い 今は空振りに終わろうとも いつか掴む藁の為に 2007/2/22 |