あなたは勿論ご存じであろうけれど。
 

月の表面の砂は常に気化と個体化を繰り返し続ける
決まったカタチを持たぬ物質で形成されている。
 
 
宙に舞う度に大気の圧力と冷たさに凝固し、
地に落ちる度押しつぶされ、地熱に炙られ
あたかもバスバブルが空気を吐き出していくように溶けるのだ。
 
 
太陽光の加減によりその状態変化の早さや規模などは変わるが
このような物質が多くの面積を占める月の表面は、非常に不安定なのである。 
 
 
女性は月に感情を左右されるというのは
もしかすると月の砂の変化を無意識に読み取るからかもしれない。


尚、あなたは勿論ご存じであろうけれど。
これらは当然の事ながら大嘘である。





月曜日






2009/09/21