火の流れを見ていて気づくことはないだろうか。 焚き火などでは幾手にもわかれ、混ざり、揺れ動いている。 だがそれは熱によって起こった対流の影響であり 本来はろうそくのように大人しく、枝わかれをすることもない。 まさしく火の柱。 古人はそう呼び、やがて神の人数の単位をあらわす『ひとはしら』になったという。 今は彼岸の季節である。 彼岸は彼方、つまりあの世の岸と言われているが その実は火岸である。 魂は天の火炎に燃やされることにより下界の業や記憶を浄化され 次なる輪廻のために生まれ変わるのだ。 不死鳥伝説における転生と同じである。 彼岸花はその炎のような美しさからその名をつけられた。 曼珠沙華という名からもうかがえよう。 火は神道や仏教、キリスト教にイスラム、ギリシャなどにおいても 霊的に天や魂と関わりが深いものとして扱われている。 このように嘘っぱちを堂々と並べるとそれらしく聞こえる気がする。 火曜日 2009/09/22 |